一鶴のおもてなし

「いらっしゃいませ!」という声の品質。

ご来店いただくと、まず飛び込んでくるのが威勢のいい掛け声と活気あふれる店内のざわめき。 初めてきたお客様は少々とまどいながら席に案内されるそんなご経験もあるかもしれません。 昔からのお客様から言えば元気がなくなった、もっと昔は威勢のいい少々荒っぽさのある声が飛び交っていた…といったご指摘もいただくほどです。 とにかく一鶴というお店は元気がとりえです。これは創業時から変わらない伝統であり、もはや一鶴の本質ともいえる価値ある財産です。 しかし一鶴における元気とは、決して声が大きいこととか荒っぽくすることがすべてではないと考えています。 一鶴が大切に考えているのは、「気持ちの品質」なのです。お客様に対する気持ちがなければいくら大きい声でもそれはただうるさいだけの音になります。 お出迎えする時のうれしい気持ちを「いらっしゃいませ」という声に置き換えることができればマニュアルといった規則など必要ではありません。 そしてそこにはスタッフの個性が溢れ、様々な「いらっしゃいませ」が飛び交うそんな不器用でもいいからもっと人間味あふれるおもてなしを心がけることが大切と考えています。